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寒天で動脈硬化を予防


平成23年人口動態統計によると、心筋梗塞などの心疾患はがんに続き日本人の死因の2位、 脳卒中などの脳血管疾患は4位で、これら動脈硬化が大きな要因となるものだけで死因全体の 4分の1を占める。 食の欧米化の影響ともいわれるが、この夏、動脈硬化やメタボリックシンドローム (内臓脂肪症候群)を予防・抑制する食物繊維を豊富に含んだ伝統食の寒天が見直されている。 ■予防で大量買い 「店に来る人を見ると、ここ1、2年、若い人がかなり増えた感じがします」。 こう話すのは、大正3年から寒天の製造・卸を行う「寒天工房 讃岐屋」(東京都新宿区)の 工場長、岡範子さんだ。併設のカフェでは、あんみつなどの甘味が食べられるほか、持ち帰り用に 寒天やところてんもある。 最近、客の中で意外に多いのがメタボ気味の人たちだ。「予防のためか、リュックに詰めて 大量に買っていくのが特徴」(岡さん)。また、以前はほとんどなかったが、男性が1人で 食べに来るケースも多いといい、「スイーツ好きというだけでなく、健康に気を使ってのことでは」 と話す。 同社では、原料のテングサ(海藻)を複数の国内産地から仕入れ、硬さの違うものを混ぜて 煮ることで、ほどよい食感に仕上げる。 岡さんのお勧めの食べ方は「寒天にヨーグルトをかける」だ。 食物繊維の「王様」といわれる寒天は、世界保健機関(WHO)から「摂取制限のない安全な 食品」と国際的にも認められている。 ■食事としても スイーツだけでなく主食として食べてしまおうという発想も当然、起こってくる。 長野県に本社を置く寒天メーカー、伊那食品工業がアンテナショップとして運営するカフェ (東京都渋谷区)では、ところてん状の寒天を麺に見立てた主食に、いずれも寒天入りのご飯、 サラダ、デザートなどが付いたランチセット(3種類)をメニューに入れている。 店長の大河原健太さんによると、体に良く、若い人に評判という。 東邦大学医学部の東丸(とまる)貴信教授(臨床生理機能学)は「エコー検査で画像を見ていると、 30歳前後で動脈硬化の症状を示している人が結構いる」と指摘。 そのうえで、「幼少期からの食生活が関係している可能性を考えると、食物繊維の豊富な寒天など 和の伝統食は非常に良い」と話している。 ■寒天の食物繊維はワカメの2倍以上 食物繊維を多く含む食品はGI値(グリセミック指数)が低く、血糖値の上昇を緩やかにする。 カロリーもほとんどないほか、水分を吸収して膨張する性質によって満腹感を得られやすく、 食べ過ぎを抑えることができる。寒天(水で戻す前)の含有量は乾燥ワカメと比べ2倍以上、 ゴボウ(生)の12倍以上と突出している。


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